オスグッド・シュラッター病とは
病院で「成長痛だから放っておいたらよくなるよ」「成長痛だから仕方ないね」と言われ、なかなか改善せず運動や部活をいつまで休んだらいいのか、という経験をされたことはありませんか?
今回のテーマは「オスグッド・シュラッター病」についてです。
これは膝小僧の少し下あたりの骨が出っ張った部分が、成長期のさまざまな要因で炎症を引き起こし、痛みで膝が曲げられなくなったり、日常生活や運動に支障をきたした状態です。
なぜ「成長痛」と言われることが多いのでしょうか。
膝前の下辺りの骨の出っ張りを「脛骨粗面」といい、この部分の成長過程が関係しています。オスグッド病になりやすい10~11歳頃は身長を伸ばす為に骨が縦に伸びようと盛んに細胞分裂を引き起こしている時期で、わかりやすく言うと「脆い」状態です。そこに筋肉による引っ張る力が繰り返し加わることで、めくれ上がるような負荷がかかり、発症してしまいます。
身長スパート年齢と言ったりもします。身長が伸びやすい反面、骨の頑丈さが落ちてしまうんですね。
このように負担を受けやすい時期に、さらに周囲の環境も影響します。
小学校低学年までは走る、跳ぶ、投げるといった競争よりも「楽しさ」を中心に運動するのに対し、10歳以降の小学校高学年となるとクラブチームでも競技に特化し、チームメイトと競争が始まることで無理をし始めます。さらに練習量も増加する反面、自分でケアをする習慣がなければ体への負担はどんどん増していきます。
お子さんが膝の前を痛がっている場合、親御さんが「成長痛だから大したことないよ」と判断するのではなく、こういった痛みが出やすい年齢だというのを理解して、早めに病院や接骨院などでみてもらってください。
オスグッド病の症状自体は比較的容易で鑑別しやすいですが、圧痛(押して痛む位置)が1mmズレるだけで違った疾患になります。当院ではエコー観察機器を用いてオスグッド病なのか、それ以外の症状なのか、などより根拠をもって鑑別しご説明致します。
さらに、現在痛みはないが、「オスグッド病予備軍」かどうかをエコーを用いて観察することも出来ます。
痛みを早く引かせるハイボルテージやLIPUS(ライプス)、オスグッド病の根本原因でもある姿勢や柔軟性、筋力など総合的なアプローチをもって最短で改善できる施術をご提供致します。
我が子は大丈夫なのかとご心配の方、痛みがなかなか引かないが今のままで良いのか?など不安な方は、一度当院へご相談ください。