その痛み、ちゃんと「評価」されましたか?
当院で処置を行った足のケガや痛みの症例、処置の報告です。
骨折、打撲、捻挫などさまざまなケガに対して各種検査やエコー評価を用いて、しっかりと鑑別評価を行ってから施術を致します。
しっかりと評価せずに施術者の経験や勘に頼り「とりあえず」で始める施術は、目的地も分からずに走り出すのと一緒です。無駄も多くなるし遠回りする可能性が非常に高くなります。最終的に自然治癒力が働きますから、放っておいてもいずれ良くなります。しかし、スポーツしている方は痛みを伴いながらのプレーになったり、満足の行くパフォーマンスが出せずに後悔することも多くなるでしょう。
しっかりと評価することで治癒までの最短ルートを導き出し、最短で改善に導くことが出来るのです。我々の業界で「問診8割、治療2割」という言葉があります。戦うべき相手が分かるからこそ、効果的な治療法を導き出せます。
ろくに検査をせず、治療を始めるような院で治療を受けて不満を持たれる方も多くいらっしゃいます。治療院選びの参考にしてみてはいかがでしょうか。
症例は随時アップしていきます。
症例①足関節捻挫
当院で最も多い症例が「足関節捻挫=足首をひねった」です。
負傷の重症度は様々ありますが、処置の一例です。
30代、女性
ママさんバレー試合にて足首を捻り負傷(時間外急患対応)
受傷直後ということもあり腫脹はそれほど強くありませんが、
・強い荷重痛で歩行困難
・ATFLに強い圧痛
・エコー評価にてATFLに部分断裂所見あり
骨折が無いことを確認し、荷重ギプス固定を行いました。
負傷した靭帯の断端をしっかり寄せた状態で固定し適切に早期から荷重を開始することで早期治癒が期待できます。
1週間固定の後、サポーター変更しリハビリ開始。
症例②前距腓靭帯付着部剥離骨折
足関節捻挫と同様の「足首をひねった」際に靭帯ではなく、付着する骨が負傷し骨折することがあります。
10代、男性
湿った階段で足を滑らせ転倒した際に、足首を捻る。
・圧痛はATFL腓骨付着部に限局して確認
・疼痛あるものの歩行可能
・エコーにてATFL腓骨付着部に剥離骨片らしき不整像確認(左が患側、右が健側)
足関節捻挫ではなく、靭帯付着部の剥離骨折疑いでL字型シーネ固定+松葉杖免荷で連携先の整形外科に対診。レントゲンで骨折認められ、LIPUS治療及びリハビリを開始した。
症例③第5中足骨基部骨折
40代、男性
釣り中に足場を踏み外し、テトラポッドの間に足が落ち足首を捻り負傷
・足を引きずりながらも自力歩行して来院
・圧痛は第5中足骨基部に限局
・同部位に内出血
・エコー観察にて第5中足骨基部に不整像確認(エコー左が整復前、右が整復後)
骨折疑いで連携先の整形外科に対診し、上記骨折診断される。LIPUS治療及びリハビリを開始した。