その痛み、ちゃんと「評価」されましたか?
当院で処置を行った膝や股関節のケガや痛みの症例、処置の報告です。
骨折、打撲、捻挫などさまざまなケガに対して各種検査やエコー評価を用いて、しっかりと鑑別評価を行ってから施術を致します。
しっかりと評価せずに施術者の経験や勘に頼り「とりあえず」で始める施術は、目的地も分からずに走り出すのと一緒です。無駄も多く遠回りする可能性が非常に高くなります。最終的に自然治癒力が働くため放っておいてもいずれ良くなります。しかし、スポーツしている方は痛みを伴いながらのプレーになったり、満足の行くパフォーマンスが出せずに後悔することも多くなると思います。
しっかりと評価することで治癒までの最短ルートを導き出し、最短で改善に導くことが出来るのです。我々の業界で「問診8割、治療2割」という言葉があります。戦うべき相手が分かるからこそ、効果的な治療法を導き出せます。
ろくに検査をせず、治療を始めるような院で治療を受けて不満を持たれる方も多数いらっしゃいます。治療院選びの参考にしてみてはいかがでしょうか。
症例は随時アップしていきます。
症例①膝蓋骨剥離骨折
10代、男性
転倒した際に地面に膝頭をぶつけ負傷。
膝蓋骨下極部の限局性圧痛、エコーでの骨不整像あり、整形外科に対診し上記診断。患部は骨癒合促進目的でLIPUS治療を行い、ストレッチング、動作指導などを行なった。
症例②有痛性分裂膝蓋骨
10代、男性、サッカー選手
サッカー中に疼痛出現。エコーにて患部確認すると膝蓋骨外上方に分裂膝蓋骨の所見あり。圧痛部位と同部位のため上記判断。LIPUS治療及びストレッチング、大腿外側部が過緊張してしまう動作の修正を行なった。
症例③大腿部打撲 通称”ももかん”
10代、男性、バスケ選手
バスケ試合中に相手選手と交錯し、大腿部に相手の膝が入り負傷。外側広筋に広範囲の打撲症状あり、疼痛により膝関節軽度屈曲しかできない。マイクロカレント治療及び患部アイシングを可及的膝関節屈曲位にて行う。
大腿部の打撲は可能な限り早めに膝関節を屈曲させておかないと、可動域制限を起こしやすいためこのような処置を行います。適切な処置を行わず、痛いままダラダラと運動継続していると「骨化性筋炎」という状態に悪化するため管理が重要です。
サポーターによる患部の圧迫や、適切なタイミングでのストレッチの開始など、施術によりスポーツ現場復帰を果たす。
症例④内側側副靱帯損傷
40代、女性
足を滑らせ転倒しないように踏ん張った際にニーインし負傷。疼痛により歩行困難なため家族に担がれて来院する。
初検時の各種徒手検査、エコーにより上記判断。骨折や靭帯断裂等の所見は否定的も荷重困難なほど痛みのためシリンダーシーネ固定行い、松葉杖にて免荷。
ハイボルテージ&超音波による消炎及び疼痛コントロール、固定による患部安静により徐々に疼痛減少。固定除去後は可動域訓練、筋力強化等行い、改善する。