子どものかかとの痛みについて
あなたのお子さんがスポーツ後に「かかとが痛い」と訴えてきたことはありませんか?
どうせ筋肉痛でしょ?としばらく様子を見させて放っておいてませんか?
一概にかかとが痛いと言っても、たくさんの障害があります。
今回は「子どものかかとの痛み」について解説していきます。
1、かかとの痛みの種類
子どもがかかとが痛いといった場合に、代表的な疾患としてこれらが挙げられます。
アキレス腱炎、アキレス腱周囲炎、滑液包炎、踵骨骨端症(シーバー病)、足底腱膜炎、踵部脂肪体炎、有痛性外脛骨障害、有痛性三角骨障害……
大人がイメージするかかとと、子どもが訴えるかかとは違う印象があります。
問診票にはかかとに丸がついていても、実は全然違うところ、なんてこともザラにあります。
この中でも、特に多い「アキレス腱の痛み」と「踵骨骨端症(シーバー病)について掘り下げていきます。
2、アキレス腱の痛み
アキレス腱の特徴は、アキレス腱の周囲を「パラテノン」と呼ばれる膜に覆われていることです。これによりアキレス腱の滑らかな動きを可能にしています。
アキレス腱の痛みで誤診されやすいのは、その痛みが腱の炎症なのか、腱の周囲のパラテノンの炎症なのか、アキレス腱が骨にくっつく付着部の炎症なのか、触り分けるとしたら僅か数㎜の範囲ですが、ここをしっかりと鑑別せずに治療をはじめてしまうことです。
触診すれば容易だと思いますが、そもそも触ってもらえなかった、ちょちょっと触られただけ、のようにしっかりと鑑別してもらえなかった患者さんがなかなか治りにくい印象です。
佐倉市の石本接骨院では詳しく触診することはもちろん、エコー観察機器を用いることで、炎症がどの部分で起こっているのかを根拠をもって評価することが出来ます。
痛みの原因がはっきりとしていれば、ピンポイントにアプローチすればより最短で改善に導くことが可能になります。
3、踵骨骨端症(シーバー病)
子どもの骨の特徴は、大人と違い成長過程の関係から一個の骨になりきっていないことです。下の画像はレントゲンですが、矢印の部分は骨折している訳でなく、成長するための言わば「伸びしろ」の部分です。
引用)とよだクリニック様より
シーバー病はこの部分に運動や何らかの衝撃を繰り返し受けることで炎症を起こした状態です。
引用)済生会様より
かかとの骨にはアキレス腱が付着しており、ふくらはぎの筋肉の柔軟性不足や足首の柔軟性不足などにより引っ張られる力が加わりやすくなります。また偏平足や回内足といった足のトラブルを抱えている状態では走ったりジャンプ着地の衝撃をうまく分散できず、この隙間が空いている部分に衝撃を受け炎症を引き起こします。
病院ではこれらの理由から「痛みが引くまでは運動中止ね」という指示を出すことも少なくありません。
佐倉市の石本接骨院では痛みが出ている部分だけを施術するのではなく、周囲の筋肉の柔軟性改善、各関節の可動域改善、正しく衝撃吸収できるように全身の姿勢改善を行うなど根本的な改善を心がけております。
また評価の結果、偏平足や回内足などのトラブルを抱えている場合は、当院でしか購入できない矯正力のある「オーダーメイドインソール」もご用意しております。
詳しくはお問合せ下さい。
痛みがひどくなって運動できない状態になってから来院するのではなく、早め早めに当院にご相談くださいね。