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【重要】整形外科と接骨院のかかりかた

2025.05.23 | Category: 未分類

千葉県佐倉市の石本接骨院です。

今回は最近トラブルになりやすい、整形外科と接骨院のかかり方について解説していきたいと思います。

 

結論から言うと、

・エコーがある接骨院が近くにあるなら先にかかった方がオススメ

・そうでなければ整形外科

・いずれにせよケガを見る環境が整っていてクチコミなどの評判がいいところ

 

なぜこのような結論になったか、気になる方は読み進めてください。2分もあれば読めます。

 

そもそも整形と接骨院、何が違うのか?

これは非常によく聞かれる質問なのですが、基本的には運動器と呼ばれる骨、筋肉、靭帯、関節、腱などのケガを扱う点で共通しています。

わかりやすい違いは、

・レントゲンやMRIなどの検査
・注射や投薬(湿布など)
・手術

この3点です。

昨今、「ケガをしたら整形外科に行く」というお考えの方が非常に多くなっています。これはひとえにケガを扱う接骨院が非常に少なくなっているせいです。情けない限りです。佐倉市の接骨院もその傾向が非常に強く、この地域の方々は皆さんケガをすると整形外科に行かれます。
余談)肩を脱臼した患者さんが検索して上位に表示された接骨院に行ったら「うちでは出来ません…石本さんならやってもらえると思います」というような地域が佐倉市です。

ではなぜ皆さん「ケガをしたら整形外科」となるのか。これはレントゲンを撮ってもらいたいからだと思います。
ケガや痛みの状態を自分では判断できませんから「とりあえずレントゲン」ということです。しかしレントゲンでわかるのは「骨折」と「ガン」だけです。筋肉や靭帯の損傷は分かりません。レントゲンで骨に異常が無ければ痛み止めや湿布を処方されて経過観察という流れとなります。

では接骨院は何ができるのでしょうか。
「骨折・脱臼・捻挫・打撲・挫傷」の5つの外傷に対して療養費(分かりやすく”保険”)を使って処置ができます。骨折と脱臼は”初回”のみ柔道整復師の判断で処置をすることが許されており、2回目以降の施術に関しては医師の診察及び”同意”を得た場合に限り、行うことができます。
※意外とこのルール、知らない方が多いです。

これもあまり知られていませんが、接骨院ができる処置の中で医師と共通しているものが2点あります。

・ギプス固定
・エコー(超音波画像診断装置)
※エコーは柔道整復師が用いても問題ないと国が認めています。詳細は今回は省きます。

この2点はその接骨院が「勉強して、技術があって、設備が整っていれば」医師と同水準の処置を受けられます。なぜこのような枕詞にしたかというと、先述したように昨今はケガをすると整形外科に行く方が多く接骨院にケガが来ません。しかしそれでは接骨院に患者さんが来院せず潰れてしまうので、分母の多い「肩こりや腰痛」をはじめとする痛みを扱う接骨院が増え、自ずとケガが見れなくなっていってしまったのです。

いまや5万件あると言われる接骨院ですが、エコーの普及率は未だ10%程度と言われています。エコーが普及する前は問診、触診、視診などで判断していましたが、技術が目まぐるしく進歩している現在、ケガを見る上でエコーは欠かせません。整形外科に必ずレントゲンがあるのと同じです。

「エコー設備がある=ケガを見る準備をしている」という構図になることから、エコーの普及率で考えるとケガを見る準備をしている接骨院はわずか5000件程度ということになります。全国で考えると非常に少ないです。各市町村に2〜3件程度じゃないでしょうか。

ケガを見るということは骨折や脱臼、重度の捻挫も来院することを想定してギプス固定も必要です。上述した5000件の接骨院はギプス固定もできる可能性が高いと思います。

こういった観点からも患者さんはケガをしたら「接骨院ではなく整形外科」という流れが出来上がっているということです。

 

整形と接骨院、保険的な問題

どちらにかかるかは患者さんが決めることですが、保険の都合上、先に整形外科にかかってしまうとその後の制約が多くなることがあります。そもそもの話、整形と接骨院は保険の仕組みが違います。

整形外科=医療保険
接骨院=療養費

患者さんが分かりやすいように一括りに「保険」という言葉で説明することが多いですが、実は大きく違います。整形外科に限らず病院にかかる際は保険証を出せばだいたいは保険で診てくれます。

しかし接骨院は「いつ、どこで、何をして」がはっきりしている概ね1週間以内に発生したケガや痛み、のみ保険の適応範囲となっています。いつ痛めたかわからない、体のケアが目的、単に揉んで欲しい、といった理由では保険適応とならず自費での施術となります。

接骨院での適応範囲は最近少しずつ浸透してきているように思いますが、まだまだなんでも保険が使えるという印象をお持ちの方も少なくありません。未だに「保険使えないの?じゃあいいや」なんて帰られる方もいらっしゃいます。

さらにトラブルの原因になりやすいのは、整形外科にかかってから接骨院に来院されるケースです。
「医科併給」という言葉があるのですが、”接骨院と整形外科で同じことをしてますよ”という理由で保険が使えなくなることがあります。
最も多いのが「投薬」で湿布や痛み止めを出されている期間は、直接は診ていないものの薬で医師が管理していますよ、という理由で接骨院での施術を保険適応としないケースが最近増加しています。

またケガをした際に「早く治したい」という想いから整形外科と接骨院で同時期に同部位の治療を受ける方もいらっしゃるのですが、これも保険が使えないケースになります。

一般の方が想像する以上に我々はシビアな保険制度の中で、ケガをして困っている患者さんを助けようと日々奮闘しているのです。※その一方、未だに不正をするような不届者もいますから接骨院選びは慎重にしてもらいたいものです

 

こう言うと烏滸がましいですが、評判の良い接骨院があるなら先にかかった方がいいです。整形外科から転院される患者さんの保険請求は頭を悩ませます。整形外科は接骨院なんて眼中にありませんから、接骨院の保険のルールなんて知らない先生がほとんどです。

反面、接骨院はもともと保険のルールが厳しい中で運営しているので各方面の保険制度も理解した上で、施術を提供できます。

医師の診察が必要な場合は、接骨院で紹介状を作成して転院してもらえれば保険制度的にもスムーズに進みます。

 

結局どこにかかればいいのよ

結論、あなたの信じる方に行けばいいです。

こう言っては身も蓋もないですが、ケガをした方が住んでいる地域の環境によっても違いますし、医療機関の評判も大いに関係するでしょう。評判最悪でも自分にはあっていると感じたり、すごい評判が良くてもなんか合わなかったり。

結局はヒトがヒトを治療する以上、相性があります。好きな方に行ったらいいです。

 

しかし「少しでも早く治したい」場合、設備が整っていて”エコーがある”接骨院にかかることをオススメします。

整形外科はなんでも保険を使える一方でみんなが平等に受けられる最低限の治療となります。骨折してギプス巻いて次の診察は2週間後、骨に異常は無いから湿布で様子見て、など。

みなさんこうなるとわかっているのに、なぜか整形外科にかかりたがります。安心したいからだと思いますが。

その点、接骨院の方がフットワーク軽く臨機応変に対応できることが多いです。医師と連携しなければいけないケガや痛みもありますが、物理療法や運動療法などを駆使して「積極的なリハビリ」が可能です。ただ治るのをじっと待つのではなく、積極的に改善方向に進んでいくのです。※保険の範囲内では限界がありますから自費の施術となることもあります。

目的地に早く着くために下道で行くか、高速道路で行くか。下道は無料ですが時間がかかります。高速道路は早く目的地に着きますが有料です。

特に急がずのんびり治るのを待てる方は、保険中心の治療を受けられたら良いですし、1日でも早く治したいなら保険と自費を駆使すれば良いのです。※院によって違いますが、多くの整形外科はあまり自費治療の提案をしない印象があります。

こういった背景やあなたのケガを取り巻く環境を考慮した上で、選んだ方にかかれば良いのです。

 

私自身、柔道整復師で接骨院側ですからケガをしたらまず相談して欲しいな、と言うのが率直な想いです。しかし何度も言うように、先述しているかかってもいい接骨院は「エコーがあって、ケガを見る準備や勉強をしてて、設備が整っている」接骨院に限ります。

そういった接骨院が無い地域にお住まいの方は、整形外科に行かれた方が無難でしょう。

 

最後までお読みくださりありがとうございました。